Edge
構成、演出、ダンス:木野彩子
衣装:宮村 泉
写真(23日):奥山智明
初演:Yokohama solo duo competition 2003、横浜市芸術文化振興財団賞受賞作
初演バージョン、2004年日韓ダンスコンタクト/Next wave danceバージョンとありますが、今回は初演バージョンを元に再構成しました。23日は写真家奥山智明による撮影をふくみます。また、24日は観客席を舞台上に設置することにしました。みられることにより、意識はいかに変化していくか、どのような緊張関係をうみだせるかという試みでもあります。
プログラムノーツ
Edge
この作品はYokohama solo duo competition2003 の受賞作になります。
この作品がきっかけになって、この7年のすべての出会いははじまりました。
元々は現代版の生け贄ダンスとしてつくりました。洗面器のなかで生きようとしながら溺れ死んでいく鳥。生きようとする身体。
7年の時は私のからだをたるませたかもしれません。リノリウムはより一層小さく感じられ、実際の演じる時間も5分ほどのびています。(なお、初演時の動きとほぼ同じになっています。四角の縁を歩くシーンが一周ふえていますが。)映像でみればその変化は明らかで、私のからだそのものが全く異なるものになったのだと考えさせられます。(当時の映像は終演後ロビーでご覧いただけますので、ぜひご覧ください。)
素早い動きは減ったかもしれません。エネルギー量も。年をとってできなくなったというよりは、シフトがかわったのだとおもいます。
オリジナルは木野の1人舞台ですが、今回「みる」「みられる」ということに重点を置いて演出を加えました。Edge以降「箱女」「IchI」など「みること」「みられること」を探るべく作品をつくり続けてきました。すべてをさらけ出すとはどういうことか。また観客として作品をみるとはどういうことか。2種類の視点をあわせてご覧いただければと思います。