2020年12月31日木曜日

2020年 真っ暗闇を歩く

 2020年 

 

ある日真っ暗闇をみせられた。いや、そんなことないです、何かできることはあるはずですと言って私は鳥取までやってきて、できる限りのことをした。しかし世の中は変わらないことを知った。夏至祭も銀河鉄道祭もかなりの規模で私自身のことをすべて捨て置いて動いて努力はしたが、結局、この世の中の人は「変わりたくない」。

お金が動くか動かないかの中で動いている人たちの中にいてそもそも芸術とは何かと考えた。

芸術とはそもそもせざるを得ないエネルギーであったはずだが、「文化」や「アート」と名づけられ、社会の役に立つものでなければできなくなってしまった。私の作品を見続けている人ならわかると思う。ダンスが音楽に合わせて行う体操運動になってしまい、集団による統一感を求めるものになっている現状。面白いか面白くないかで判断される状況。それならディズニーのようなエンターテイメント1個あればいいよね。(その典型が鬼滅の刃ブームに現れているように感じる)多様なあり方を求める姿勢はどこにいったのだろう。

「ほんたうのさいわい」は人により異なるので、やりたい、したいを否定することはできないし、それはそれでできるように応援していく。しかしメディアや教育の影響が大きく感じられるし、この年代で私がいくら言ったところで伝わらないし、理解できないことが残念だと思う。そしてこの社会を生き抜く上で私のような考え方が逆行していることも感じている。

逆にいうと全てを変えるには教育から考え直さない限り無理だろうなという気がしている。

 

最近思うのは、この人たちはわからないんだなということだった。

石牟礼道子さんは「日本も行くところまで行かないと、目が覚めないのかもしれない。それで復活できないのなら、それだけのものでしかなかったということだろう、と思わなくもない。でも、やはりそうなってほしくない、と祈るような気持ちはございます。」という。(田中優子による指摘、『倫理観や指摘はどこに』より)

小学生の頃からうっすら感じていたけれど大人になったらわかるのだろうと思っていたが、阪神大震災、東日本大震災、福島と多くの災害を受けそれでも目覚めない日本をみながら、そして実は近い距離にあった政治の世界を見ながら、あるいは世界全体を見ながら、コロナも含め人は滅びるべきだという自然からの声なのではないかと最近は改めて思う。

 

移動ができなくなって、観光業、運送業が厳しい状況になっているのはわかっているが、空気は確実に澄んだ。鳥の声がちゃんと聞こえるようになった。鳥取はもともと自然豊かな土地ではあったが、それでも明確な差を感じる。首都圏はより一層だと思われる。

人が自然に対し行っていることはアメリカが先住民に対し行ったことににて、日本がアイヌに対し行ったことににて、勝手に勢力を広げ掠奪することに過ぎないのではないか。

また、基地問題や原発や風力発電なども小さなお金で将来的なすべての負担を負わせる掠奪に近い状態と言えないか。そうしないと私たちは生きていくことができないのだろうか。

 

この世の中には知らない方がいいこともある。

悲しいけれど、知らなければ、その世界でそれなりに幸せを追い求めることができる。エルサレムのアイヒマンの問題はそんなに遠いことではないと私は感じている。1940年のオリンピック、1964年のオリンピック、1972年のオリンピックについて学んできた。現代史をあまりにも知らない学生(観客)に驚く。オリンピックの闇以上に、開発という名の破壊を、そして拡大を求めるが故に起きた戦争やテロ、それらがなぜ起きるのか、その闇をみる必要はないのかもしれない。でも、それでいいのだろうか。

 

真っ暗闇は変わっておらず、さらに悪化している。正しくはその時はそこまでと思っていなかったところまで落ち込んでいる。ただただ走れと言われて走るけれど、この世を変えるどころか、大切な人を壊していくだけだという。しばらく大きな舞台はお休みです。

 

2020年

 2020

新型コロナウィルスの流行により、大打撃を受ける舞台芸術業界の中、できるべきことを行ってきた。小さい、また地方であればできることも多数あったと思う。

こういう時だからこそ、地域発信型のものを応援していくべきだと私は考えている。

 

一方、オンライン授業や配信番組を見ながら、結局私たちは何がしたいのだろうかと考えた。映像にすることにより世界中に配信できる一方、本来の舞台芸術の良さから抜け落ちているものも確実にある。では、本来の舞台芸術とはなんだったのかということだ。

映画、テレビドラマ様々な映像文化があり、そこで真似事をして配信事業を始めても結局は「資産のある」プロジェクトが勝つだけに過ぎない。あえて、生身のパフォーマンスにこだわるのであれば、その意味を出していくべきではないだろうか。

呼吸や間合い、そして気配。

今ない価値観を作り出すこと。

今見えないでもあることを見えるようにしていくこと。

それらは言語化、デジタル化できない範囲で、それこそが人にしかできない部分かもしれない。AI化が進む中、人としてできる最後に残された範囲なのではないかと密かに思っている。

 

作品

『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』(映像作品27分、後に15分バージョンも作られる)

鳥取大学同僚佐々木友輔さんとの共同制作。これまでのレクチャーパフォーマンスシリーズ『ダンスハ體育ナリ?』のコロナ対策特別バージョン。3月初旬のオンライン映像祭Films from no where に出品。http://kannaibunko.com/event/937

大岩雄典さんの批評https://bijutsutecho.com/magazine/review/21915

 

『鳥取夏至祭2020

例年3日間の即興音楽とダンスのフェスティバルとして行っているものの、新型コロナウィルス問題で3月後半に中止を決定。参加希望者に声かけを行い、オンラインのフェスティバルとして開催。毎週2回のリハーサルを行いながらオンラインでできることの可能性を探り合い、621日(夏至)にはわらべ館でオンライン・オフラインイベントを開催した。鳥取県内の感染状況を踏まえ、県内参加者は集まり、わらべ館を紹介したりワークショップを行うこととした。

このコロナ問題は長くかかるだろうことを予測し、できる時にできることを。それを踏まえての判断でもある。

 

『ダンスハ體育ナリ?其の二.五 札幌編 木野彩子きのさいこを語る』

舞台芸術は半年、1年前に企画が決まる。コロナがここまで問題になる前に企画していた舞台公演を、今、できることを行える時にと思い、超少人数観客、オンライン配信で開催した。2020年オリンピックが開催されるか危うい状況ではあるが、なぜ、急に札幌がマラソンの会場になったのか。実はIOCが札幌でオリンピックをしたいという願望であるものの、そもそもオリンピックのあり方を問わねばならないのではないか、それを問うためのものであった。札幌の街はオリンピックでできていると言って過言ではなく、雪まつりも自衛隊の協力あってこそでもある。沖縄の問題は私の故郷である札幌、北海道の問題にそのまま重なってくる、そう思って作成した、自分語り作品でもある。

 

母はそれを恥と思い肺疾患を抱えているにもかかわらず、関東へと出て行った。みなくても良いと思っていたが、よほど許せなかったのだろう、その後攻撃になり、それは私にとって悲しいことであった。これまで私はいつか理解してもらえるものと思って、また母から社会的な地位を求められていたので、努力していたものの(だから鳥取で大学の先生にもなったんですね)、今回の件で、私が踊り続けること自体が許せなかったのだということに気がついた。悲しいことではあるが、経済的には苦労していない両親から離れ、生きることにした。

 

それに伴い、ブログを閉鎖し、私は生きていないことになった。

 

いなくなるように努める。

それはもうだいぶ前から続いている。


『私という名の現象』

ダンスボックス (神戸)の照明研究会で行った12分の作品。宮澤賢治『春と修羅序』の詩をもとに作成。三浦あさ子(照明)とのコラボレーション、1月3日より期間限定公開予定。

 

asynchronous 非同期的

マリンバ奏者tomo.さんにお声掛けいただいたパフォーマンス。

実は外からの依頼で鳥取でパフォーマンスをするのはほぼ初めて。(菊池ひみ子さんに誘われた鳥取夜市のまちなかパフォーマンスは別として)夏至祭、銀河鉄道祭いろいろ行いながら、かれこれ5年誰からも誘われないままいた時に声をかけてもらい、救われました。

会場が家の近所(Ano soko)ということもあり、まさか身近にこんなスペースができていたということにも驚いたし、燕珈琲さんはじめ多くの人に出会うことができました。ありがとう、tomo.さん。

 

oil,water and woman

鳥取県立博物館の現代美術展示の中で踊ることにしました。原口典之さんの作品『oil and water』の水のプールで踊ることになったので、足してみました。リハーサルを行い、いろんなことが想起され、『死者の書再読』(2018)、『みみをすます』(2017)、『静』(201420122010)『筒井筒』、『OvO』『Edge』などいろんな作品の要素を詰め込んだ(少なくとも私はそれを思い出した)機会となりました。

 

企画

わらべ館 音とからだで遊ぼう! 即興音楽とダンスのワークショップ

鳥取夏至祭と共に始めたこの企画は例年夏至祭の関係者に再び鳥取にお越しいただくことにしていました。今年はコロナ問題を受けて鳥取メンバーでなんとか頑張ろう!という形になり、荻野ちよさん、田中悦子さん、森本みち子さん、高橋智美さん(わらべ館職員)が様々なアイデアを出しながら開催してきました。

途中照明の三浦あさ子さん、体奏家新井秀夫さんにお越しいただきながら、自分たちでできることを模索した会でもありました。最終回11月のレポートは荻野さん、田中さんに書いていただきました。

http://www.rs.tottori-u.ac.jp/artculturecenter/artmanagement2020/archives/news/warabe_20201128/index5432.html?post_type=news%26p=5424

 

2021年は文化庁事業としては申請をしていないのですが、なんらかの形で少しずつ続けていけるようにと思っています。

 

フクシアート まちなかパフォーマンス

11月に開催されたまちなかパフォーマンスは私の企画ではなく、アートスペースからふるさんからのお声かけなのですがコーディネートを担当し、様々な方に関わっていただきました。6月夏至祭を開催できなかった代わり、でもありますが、普段関われないところにも携わることができ良い機会となりました。

 

 

これらを経て思うことは、

映像や配信事業ゆえの広がりはあるものの、それを追求したら映画やテレビドラマに吸収されてしまう。なぜ私がパフォーマンスを行うのかを考える必要がある。親にまで否定されながらそれでもせざるを得ないのは、ただただ自分の大切な人たちに生き延びてほしいと思ったからだ、ということです。

 

すべての人に幸せが訪れますように。

2020年7月23日木曜日

ダンスハ體育ナリ?其ノ2.5 札幌編ー木野彩子、きのさいこを語るー

レクチャーパフォーマンス  ダンスハ體育ナリ?其ノ2.5 札幌編 ー木野彩子、きのさいこを語るー
札幌市出身の自身のこれまで辿ってきた舞踊人生と札幌オリンピックによって作られてきた札幌の街の歴史を辿りながら、全ての人生が語るべきものであり、個々人の声の大切さを考える。
当日配布のプログラムより転載

8「走れメロス」
寺山修司は『死者の書』(1974,土曜美術社)にて「国境問題からおさらばする試み」と題して1972年ミュンヘンオリンピックで起きたことを詳細に書いている。また雑誌『地下演劇』6号(1973)にてその台本などをあげている。
もともとオリンピック組織委員会からの依頼でオリンピックを検証する野外劇をということで制作され、メキシコオリンピック開始直前に起きたデモに対する虐殺(犠牲者は300人とも400人とも言われる)を題材として取り上げ、オリンピックがすでに国家間の競争、戦争になっていることを指摘するという内容であった。しかし残る会期3日を残してブラックセプテンバー事件(アラブ系テロリストによるイスラエル選手襲撃事件)が発生する。IOC総会の間に全員救出という報道が流れ、競技は全て続行したものの、後にそれは誤報(実際には全員が死亡。そこに情報操作があったと寺山は指摘している)であったとして、全ての芸術行事は中止されてしまう。寺山及び天井桟敷は抗議の意味を込めて全ての舞台装置を会場の広場に集め、燃やし、「ミュンヘンオリンピックはベルリンオリンピックの亡霊であった」と呼びかけたという。ここで指すベルリンオリンピックはナチスドイツのプロパガンダとして使用されたという1936年のオリンピックを指し、オリンピックは結局国と国との争い、代替戦争から抜け出すことができていないことがわかる。
ブラックセプテンバー事件自体は映画化されるなどよく知られているが、芸術行事の取り組みはあまり知られていなかった。ここにもスポーツと芸術の注目度の差が感じられる。
ミュンヘンでは3kmを超えて複数の役者が走る芝居だが、本作では木野が一人で縮小して行う。なお、大通公園は2020年東京オリンピックマラソン及び競歩のスタート・ゴール地点でもある。

9終わりに
これまで「ダンスハ體育ナリ?」では表現の自由や個々人が小さくても表現をすることの大切さを扱ってきた。それは戦時期に政府が芸能(特に演劇)を積極的に活用し、支援により統制を行っていこうとしていったことや現代舞踊のコンクールが始まり、プロパガンダ的に利用しうるものを利用し、それ以外を排除、禁止していくという時代の流れがあったためでもある。中止になったがひろしまトリエンナーレの事前審査方式の設置やあいちトリエンナーレの組織委員会(仮)の設置はお金を出すからこういう作品をと注文をつける感じに似ているのではないか。CMを作る際のスポンサーのようなもので、それが国であり、県であったということである。本来は芸術家の自由な発想に基づくべきものであるにもかかわらず、求められているイメージに沿わせようと思ってしまうことは、過度の「自粛」と似て実は危険なことではないだろうか。
各自治体が映像制作などアーティスト支援策を出してはいるが、仕事がないから作品を作るのではないし、国や自治体のために作るわけではない。作品はおのづから生まれ続けるものであることを忘れないようにしたい。
本来芸術活動は美の探究であり、社会や世相に対する声でもある。このような危機的状況は新しい価値観が生まれる時でもある。政治や経済に対する考え方、ライフスタイルが大きく変わる今だからこそ、小さな個々人の呟きを重視したい。大きな流れを支援するよりも小さな可能性を広げるための支援が必要なはずであり、それが本来の民主主義における芸術文化活動を支援する理由である。このコロナ禍でこれまでの形とは異なる芸術の形が始まると感じている。

クレジット
レクチャーパフォーマンス  木野彩子、きのさいこを語るーダンスハ體育ナリ?札幌編ー
2020.7.5. 14:30
札幌カナモトホール第2会議室(旧市民会館)
構成・出演・映像・配信木野彩子
音響國府田典明
制作 : 溝端俊夫
主催 NPO法人ダンスアーカイヴ構想
協力:高橋正和、鳥取県立図書館

シラバス
       開講日時|202075日 14時半―
       科目名|レクチャーパフォーマンス  ダンスハ體育ナリ?其ノ2.5 札幌編ー木野彩子、きのさいこを語るー
       担当教員|木野彩子
       使用教室|札幌カナモトホール第2会議室(旧市民会館)
       授業計画|
       簡単な自己紹介
       1940年の幻の札幌オリンピック
       1972年の札幌オリンピック
       1972年のミュンヘンオリンピックと寺山修司
       1984年残念札幌オリンピック
       2026年夢よもう一度札幌オリンピック
       2030まだよぶの?札幌オリンピック
       スポーツは必要だけど、芸術は不要不急?

       「走れメロス」で踊ってみた







2020年7月1日水曜日

今後の予定(2020年07月01日) 7.2情報追加

◎『ダンスハ體育ナリ?札幌編』
制作中です。もともと7月にオリンピックマラソンコースとなったことを受けて作成が予定されていました。現状では状況は良くなったとしても、舞台公演として集客を行うこと自体が問題ではないかと私たちは考えています。もともとがレクチャーパフォーマンスという形態なこともあり、現在学校で行っているオンライン授業(鳥取大学は4月22日からオンラインで授業をすることになり、毎週教材を作るのにあわわとなっています)と近いのではないかと考え、今の時期だからこその作品を今の時期だからこその方法でお届けするということを試みようと思い、模索が続いて来ました。少人数観客を入れながらZoom配信という特殊な形で(鳥取夏至祭同様On-off Lineで)開催します。(ただし状況の悪化により変更になる可能性があります)。


構成・演出・出演・映像:木野彩子
[日時]2020年7月5日(日) 14:30 開演(上演時間 約70分)
[会場]カナモトホール(札幌市民ホール) 第2会議室
    +同時刻にZOOMにてライブ配信
[料金]公演&配信とも無料・要予約
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木野彩子レクチャーパフォーマンスシリーズでは、これまで「ダンスハ體育ナリ 体育教員トシテノ大野一雄ヲ通シテ」(2016)、「ダンスハ體育ナリ? 建国体操ヲ踊ッテミタ」(2018・2019)を発表してきました。そして再演を繰り返しながら時勢に合わせ改訂を重ねてきました。このたびはその第三弾に向けて「ダンスハ體育ナリ? その2.5 札幌編」として、「木野彩子、きのさいこを語る」を発表します。
コロナ禍でソーシャルディスタンスの必要性が強調され、他人との距離に突然の大きな変更がもたらされました。パフォーミングアーツは創作においても、上演においても深刻な影響を受けざるを得ません。しかしそのような状況でも、「自分との対話」は、誰にとっても変わらず続いている日常に違いありません。そこで、木野彩子レクチャーパフォーマンスでは、木野自らのルーツである札幌の地で、自分自身との対話から、自分史、札幌、オリンピックへと、言葉と身体を紡ぎます。
本公演は、現況に鑑み、少数観客限定で公開すると同時に、木野自身の自撮り撮影によるZOOMライブ配信を行います。皆様のご来場、ご高覧を心よりお待ちしております。
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【ご予約方法】
■ 会場でご覧になるお客様 ■
以下の情報をお書き添えの上、info@dance-archive.net宛にメールでお申し込みください。
①お名前 ②人数 ③お電話番号
※ 新型コロナウイルス流行の影響により、人数制限がございます。お早めにご予約ください。
■ ライブ配信をご覧になるお客様 ■
同時刻にZOOMライブ配信も行います。視聴無料です。
事前にZOOMのリンクをお知らせしますので、以下の情報をお書き添えの上、info@dance-archive.net宛にお申し込みください。
①お名前 ②ZOOMでの表示名(ニックネーム可)
※ 技術環境により、配信に不具合が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
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【座学シラバス】(事前の予告なく変更される場合があります)
・簡単な自己紹介
・1940年の幻の札幌オリンピック 
・1972年の札幌オリンピック
・1972年のミュンヘンオリンピックと寺山修司
・1984年残念札幌オリンピック
・2026年夢よもう一度札幌オリンピック
・2030年、まだよぶの?札幌オリンピック
・スポーツは必要だけど、芸術は不要不急?
・「走れメロス」で踊ってみた 
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音響:國府田典明
制作:溝端俊夫
協力:高橋正和
主催:NPO法人ダンスアーカイヴ構想


なお、秋にと話していた東京編は冬になりそうです。(すべてはコロナウィルスによるもので、今後も変更になる可能性が高いです。)

◎『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』short version

『films from nowhere』で発表した映像版ですが外からの依頼でショートバージョンを作成しました。佐々木先生ありがとう。ですが、最終的に上映する場をなくし、現在路頭にまよっています。でもこちらもなんらかの形で皆様にお届けできるようにと考えています。



『おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ』
(令和2年度 文化庁大学における文化芸術推進事業)
2017年よりわらべ館と共催で1ヶ月に1度程度開催し、即興音楽とダンスの普及・周知に努めています。今年度は新型コロナウィルスの感染防止対策から屋外での接触を控えつつ遊ぶ方法を考案する勉強会として開催し、その手法をまとめ、一般へと広めていくこととしています。また、その中に音楽やダンスの要素を含んでいく予定です。



しばらくは屋外での開催を予定しています。定員が20名となることもあり、事前にお申し込みいただけると助かります。
2回目は7月19日いずれも13時半よりを予定しています。

ファシリテーター養成講座としてのページはこちらをご参照ください。(7月1日ウェブサイトができました。第1回目のレポートも上がっています。
http://www.rs.tottori-u.ac.jp/artculturecenter/artmanagement2020/



2020年6月20日土曜日

鳥取夏至祭2020

鳥取夏至祭2020

13時半−14時半おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ(非配信)
14時半ごろから全国のアーティスト達と子供達のセッション(非配信)

15時ごろからわらべ館館内案内with鳥取アーティスト→こちらは別アドレスになります。

15時30分から15分セッション①
15時50分から15分セッション②
15時半からのyoutube アドレス:https://youtu.be/ow9kU59O34I

鳥取夏至祭2020

13時半−14時半おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ(非配信)
14時半ごろから全国のアーティスト達と子供達のセッション(非配信)

15時ごろからわらべ館館内案内with鳥取アーティスト(配信の都合で終了後にアップロードします)。16時半ごろ撮影の予定。
昼の会のうち
「15時ごろからわらべ館ツアーパフォーマンス」
本来館内を案内するツアーを行う予定でしたが、できなかった分をセッション終了後再度撮影を行いあげることとしました。ライブにはできませんでしたが、わらべ館学芸員長嶺さんとのコラボレーションということでお楽しみください。(期間限定6月28日までの配信です)


15時30分から15分セッション①
15時50分から15分セッション②
15時半からのyoutube アドレス:https://youtu.be/ow9kU59O34I(ライブ onlyです)




天候などにより時間に変更がある場合があります。以下のツイッターなど参考にしてください。@tottorigeshisai

配信が中断された場合、後日このHP及びフェイスブックイベントページなどで期間限定アップロードします。

ごあいさつ

この数ヶ月あまりにも目まぐるしく情勢が変わり、生活もままならなくなっている厳しい状況ではありますが、参加者の 皆さんの励ましにより、今年も夏至の日を祝うこの日を迎えることができました。規模は小さくなりますが、ウェブ環境 を介して、全国各地(フランスも!)を音楽とダンスでつなぐこの試みに挑戦することができました。 
このコロナの大変な時期にイベントなんて、と思われるかもしれません。でも大変な時だからこそ心や身体を自由に解放 することが必要なのです。そうやって戦争、震災、これまでも多くの問題を人類は乗り越えてきました。しかし今回の場 合は乗り越えるのではなく、共存していくのではないかと思うのです。身の回りの自然を急激に消費し尽くしてしまうの ではなく、ちょっと歩みをゆっくりにしてみなさいという地球からのメッセージではないかと思うのです。 オンライン化や在宅ワークなど生活は大きく変わりましたが、おかげでできることになったこともたくさんあります。家 族で話す時間が増えたり、家で過ごす時間が増えました。そういう中で大切なことと言うのが見えてくるようになりまし た。 鳥取はもともと、ゆっくりとした時間の流れる土地でありました。そして自然が豊かで、暮らしと密接に結びついていま す。3つの密を避けながらウィルスとも共存していく、そんな新しいライフスタイルを作り出すには格好の土地かもしれ ません。いつまでも多様な身体、多様な生き方ができる土地であって欲しいと思います。
今回のリハーサル(クリエーションと私たちは呼んでいます)において、オンラインだから遠くの人ともセッションがで きる、繋がることができる、その一方で、できないからこそ生身の身体の持つエネルギーや波動のようなものの大切さを 知りました。コロナウィルスは確かに怖い、それでもその存在により、私たちは学ぶことができます。完全な悪もなく、完全な善もないのです。大切なことはそこで何を受け止め、何を作っていくか。
今できることを。まず踏み出す勇気を持つことが大切だと私は思っています。どんなときも。

これまで参加してくれていた人たちは鳥取が大好きになり、2度3度と訪れるようになっています。きっとまた訪れてく れることでしょう。今日、この鳥取でオフライン(つまり生身の身体で)セッションができる喜びを噛みしめながら、今 日お会いできなかった人も含め、いつかきっと、お会いできる日を楽しみに、私たちは毎日を走り続けるのでしょう。鳥取で待ちながら。

2020.6.21
鳥取夏至祭 2020 実行委員会

きのさいこ

2020年6月1日月曜日

今後の予定(2020年06月01日)

今後の予定

◎鳥取夏至祭2020on/off lineで開催します。
夏至の日限定で6月21日。
わらべ館にておそとあそびワークショップと日本国内各地を繋ぐパフォーマンス。
新型コロナウィルス対策ということで接触を避け、密にならない空間で行う形になります。そして夏至祭初のオンライン配信を目指します。今もいろいろ練習中です。
夜はこれまでの鳥取夏至祭参加者、今年の参加者を中心としたクローズドのオンラインパフォーマンスとミーティングを。みせることも大事ですが、どちらかというと皆で出会い、これからを考えていくための会にできたらと思っています。
詳細は鳥取夏至祭hpにて。


『おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ』(令和2年度 文化庁大学における文化芸術推進事業)
2017年よりわらべ館と共催で1ヶ月に1度程度開催し、即興音楽とダンスの普及・周知に努めています。今年度は新型コロナウィルスの感染防止対策から屋外での接触を控えつつ遊ぶ方法を考案する勉強会として開催し、その手法をまとめ、一般へと広めていくこととしています。また、その中に音楽やダンスの要素を含んでいく予定です。

しばらくは屋外での開催を予定しています。定員が20名となることもあり、事前にお申し込みいただけると助かります。

◎『ダンスハ體育ナリ?札幌編』
制作中です。もともと7月にオリンピックマラソンコースとなったことを受けて作成が予定されていました。新型コロナウィルスの対策のため、様々な策を講じた結果、たとえ無観客配信となってもとにかくやりましょうとなりました。現状では状況は良くなったとしても、舞台公演として集客を行うこと自体が問題ではないかと私たちは考えています。もともとがレクチャーパフォーマンスという形態なこともあり、現在学校で行っているオンライン授業(鳥取大学は4月22日からオンラインで授業をすることになり、毎週教材を作るのにあわわとなっています)と近いのではないかと考え、今の時期だからこその作品を今の時期だからこその方法でお届けするということを試みようと思います。詳細は後日発表。

なお、秋にと話していた東京編は冬になりそうです。(すべてはコロナウィルスによるもので、今後も変更になる可能性が高いです。ダンスアーカイブ構想とはできなくなる可能性もあるけれど、できることをできるときに行うということを話しています。この団体もオリンピック文化プログラムの一環だったTokyo Real Undergroundが延期となっており、厳しい状況ではあります。)

◎『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』short version
『films from nowhere』で発表した映像版ですが外からの依頼でショートバージョンを作成しました。佐々木先生ありがとう。ですが、最終的に上映する場をなくし、現在露頭にまよっています。でもこちらもなんらかの形で皆様にお届けできるようにと考えています。

2020年4月10日金曜日

今後の予定(2020年4月10日)

今後の予定(2020年4月10日)

コロナ問題で大荒れになっている舞台芸術の現状はありますが、できることはできるし、できないことはできません。でもそんな中でも模索している仲間たちの存在を嬉しく思い、励まされます。


◎鳥取夏至祭2020は延期を決定しました。
応募してくださった方々に連絡を取り、この状況下だからこそできることを模索しましょうということでまずはウェブ会議からスタートさせていきます。
都心の方もいますが、地方でコツコツ個人で頑張っている方が多く、それぞれの情報共有ができるといいのではないかと感じています。そのうちみんなでそれぞれのところを回っていくとかなったら楽しいよねと勝手な野望。
オンライン化するので、この時期に鳥取にいれないから諦めた皆さんも参加できます。出たり入ったりしながら集まれる場を作りましょう。
https://tottori-geshisai.jimdofree.com

◎わらべ館即興音楽とダンスのワークショップ
昨年文化庁事業として採択されていたこのシリーズ、ちゃんと予算を確保しました。本当は第1弾として静岡のテーブルシアターさんにお越しいただく予定だったのですが、このコロナの関係で断念せざるを得なくなりました。(鳥取は感染者がいない分外から来る人にナーバスになっているところがあります。ほとんどのイベントもキャンセルが続いています。)5月も一度外遊び企画が出されていましたが、流石に難しそうだと中止になりました。
6月以降については5月の様子やコロナウィルスの広がり具合で判断していくということになりました。

◎『ダンスハ体育ナリ?』シリーズの再演
(本来はこの2、3月に東京での公演1回目が予定されていましたができず、補講版が作られました)
現状では7月5日札幌、10月末東京ですがどうなるか怪しいところです。これについても正式に決まり次第お知らせします。


パソコン画面と向き合っているとどうも疲れやすい自分がいます。
一応給与保証されている身ですし、同業の仲間たちを思うと大変と知ってもたかが知れていますが、それでも実は密かにダメージを受けているんだと感じています。
この状況下で苦労している人に対し、芸術は不要不急と片付けられがちですが、こういう状況下だからこそ、少しずつ種を蒔き続けることが大事なのではないかと思います。いつかきっとという言葉は私はあまり好きではないのですが、それでも、それが希望の種子になるのであれば蒔き続ける。自分自身の心を立てるためにも。

これまで人類は数多くの危機的状況に直面してきました。
そしてその度ごとに新しい表現手段、あるいは視点を発見し、芸術は広がり続けてきました。どんなに小さくても、隙を縫いながら表現活動を続けていくことが大事ではないかと私は思います。また、おそらく、これが生き方の転換点になるのではないかと思っています。東日本大震災の時にもそれは思いましたが、変えきれなかった。今、こういう時だからこそ、見直したほうがいい。政治についても、経済についても。ヨーロッパも、アジアもすでに動き始めていて、なぜ日本は動けないのか、そのことをちゃんと考えたほうがいい。(と、大学の対応を見ながら感じるのでした)

2020年2月16日日曜日

鳥取夏至祭2020公募

即興音楽とダンスによるフェスティバル 鳥取夏至祭2020公募要綱

鳥取夏至祭の理念
わたしたちは踊りたいから踊り、奏でたいから奏でる。音楽もダンスも美術も。今、ここで作り出されるその瞬間を楽しむために、プロもアマチュアも垣根を越えて、ただ遊ぶところから、全ては生まれるのだと思います。

■公演事業「鳥取夏至祭」及び連携する各種ワークショップ
 鳥取市中心市街地の多様な空間を活用した、即興音楽とダンスのパフォーマンスを6月第3週の夏至時期に開催しています。2017年より実施しており、引続き場所の特性を活かしつつ、日常空間の中で生のからだと音がぶつかる瞬間に立ち会う機会を創出し、表現の多様性を提示します。
参加するダンサー、アーティストにとっても、市街地の多様な場所を使って新しい創作環境と出会いを生み出すことができ、今後の作品制作に広がりを創り出そうとするアーティストの自発的な活動の契機となります。衰退が危ぶまれる商店街の空きスペースや公共空間を活用し、新たなパフォーマンス作品を生み出すことを目的としています。

1)鳥取夏至祭 周遊型公演
 鳥取市中心市街地の各所を回遊しながら即興のパフォーマンスを実施する。参加アーティストは公募により決定し、3日間パフォーマンスやワークショップをしながら鳥取の街の魅力を市民とともに探索します。
これまで2017年は駅周辺の中心市街地、2018年はとりぎん文化会館、県立博物館周辺、2019年は樗谿公園と鳥取東照宮、おうちだにグランドアパートで開催しています。
2)童謡・唱歌とおもちゃのミュージアムわらべ館でのワークショップ開催(1ヶ月に1回各1時間程度)
上記夏至祭と連携しつつ、音楽をテーマとする公立文化施設「わらべ館」と共催で、年間を通じ継続的にワークショッププログラムを実施しています。(文化庁大学における文化芸術推進事業)

日時:2020年6月19-21
場所:鳥取大学地域学部附属芸術文化センターアートプラザ、旧横田医院Hospitale)、わらべ館、鳥取市役所新庁舎他
主催:鳥取夏至祭実行委員会・キノコノキカク

共催:公益財団法人 鳥取童謡・おもちゃ館 わらべ館

後援:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター(交渉中)

)
内容
19
前夜祭(鳥取大学地域学部附属芸術文化センターアートプラザ他)
              18時30分開演
              定員:40名
              くじ引きによる即興ダンスと音楽のセッション(オービタルリンク、中沢れいさん発案)
              自己紹介的なパフォーマンス
   くじ引きにより3人組を作る
   各自が2分ずつ即興を行う(ダンサーは音楽家を指名したり、CDなど用いても良い)
   その3人でセッションを行う(4分)
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出演者はわらべ館にて場所の発掘、相談プラン立て
プチワークショップ@わらべ館いべんとほーる他
基本的に鳥取夏至祭は即興を推進していますが、即興の手法についても学んでいきます。昨年はMiyaさん(フルート奏者)よりブッチモリスによる指揮法(日本では大友良英さんも使用しています)を学びました。同様に小さなワークショップを行いたいと思っています。(講師未定、複数行う可能性あり)

18時 夜のわらべ館探検
わらべ館の中にあるおもちゃの中から音楽が、ダンスが現れます。照明効果と合わせて、いつもと違う夜のわらべ館を探索してみましょう。(わらべ館25周年企画)
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              周遊型公演(2時間程度
 例年開催している因幡のおふくろ市への参入ですが、今年の開催がなくなる可能性が高いので、今年度は駅南側を中心としながら観客も移動しながらパフォーマンスを見る周遊型公演とします。
新しくできた新市庁舎も含め、駅周辺を開拓しましょう。

プレイベント
530日―61日照明研究会
三浦あさ子(照明家)とともに照明効果について考え学び合う会。神戸の小劇場ダンスボックスにて照明家とダンサーが自発的に開催してきた勉強会。今回鳥取特別版として開催予定。(日程など変更の可能性あり)
613日、14日のいずれかでわらべ館にて『即興音楽とダンスのワークショップ』開催予定。





公募要綱
鳥取夏至祭参加者を募集します。
基本的にこのお祭りは手弁当で行なっているものです。なのでギャラはありません。鳥取の街の人と遊ぶのだと思ってください。昨年まで行ってきたプチパトロンシステムや物販は今年も行えるようにします。そのため自力で稼いでいただくということは可能です。プレイベント、アフターイベントとして何らかのライブやコンサートを開催する場合は場所探しや広報協力などのサポートを行いたいと思っています。
遠方からの方には交通費の補助を行なっています。中四国地方、関西、中部は1万円、(上限2万円まで実費、領収書あるいはコピーをお願いします)、関東以北(北海道含む)、九州は2万円(同上限3万円)を支給。3年目になり、車で分乗して来る、バス利用、ツアーを組んで立ち寄るなど皆さんアイデアを出して工夫してきてくださっています。宿泊先は鳥取大学湖山クラブかアーティストレジデンススペースことめやを予定しています。
 鳥取県民の皆さん、ごめんなさい。鳥取県にアーティストをおむかえしようというおもてなし企画で県民の皆さんへの交通費支給は行なっていません。西部地区の方で宿泊が必要な場合の宿泊先は確保したいと考えていますのでご相談ください。

定員:15人程度(鳥取県内の方は定員はありません)。出来るだけ受け入れるべく努力しますが応募者多数の場合はそれまでの経験やPRを見てこちらで選考させていただきます。(結果は3月末日にはお知らせいたします。)

公募要件:
○音楽、ダンス、映像、美術、演劇などのパフォーマンスを行う方。これまで作品制作を何らかの形で行ってきた方。他のジャンル(どんな人が来るかはわからない)とのコラボレーションに柔軟に対応し、面白がれる方。
○即興音楽とダンスと銘打っていますがこのジャンルは参加できるか?などの質問はお気軽にどうぞ。OHPプロジェクション、映像プロジェクション、詩の朗読、演劇、美術などがこれまでありました。
○野外会場がほとんどということで電源の確保が難しいという問題があります。電子楽器、プロジェクターなど使用機材の関係で公演場所が制限されることがあることをご了承ください。パフォーマンス場所にピアノは基本ありません。(ある場所もあります)
○運営や企画に関わってくださる方も大募集中です。

参加いただける方は3月10日までに
   希望の滞在日程
   名前(活動している時の名前)、住所、連絡先、ジャンル(演奏する楽器など)などの基本情報(メールアドレス必須、HPなどあればそれも載せてください)
   これまでの活動経歴
      100字程度のものと少し長めのもの(300字程度)、及び写真(イメージなどでもOK)こちらはチラシに使用します。
③自己 PR
をお送りください。
お待ちいたしております!

応募先
鳥取夏至祭 実行委員会 
geshisai2020@gmail.com


問い合わせ先
木野彩子
saiko@ tottori-u.ac.jp 
0857-31-5130(鳥取大学地域学部附属芸術文化センター)