2019年6月30日日曜日

鳥取夏至祭2019

鳥取夏至祭2019とりあえず無事に終わりました。
おそらく今後少しずつ充実していくとは思いますが、ウェブにあげたので報告しておきます。

それまでずっと晴れの日が続いてしまい、梅雨にも入らず、どうしたものかと思っていたのに、まさかの雨になってしまう。(でも帰る頃にはやんでしまう)ある意味雨乞いの踊りにはなったのかもしれない。滋賀津彦きちゃったんだねと思うことにする。本当は晴れ女のはずなのに、ここしばらくは雨(雪)を呼び寄せている。楽器や照明、準備は大変なことになったけれど、なんとか乗り切ることができました。
ちなみにその翌日からもまだ晴れが続き未だ梅雨入りしていない中国地方。(6月26日現在)実は過去最遅だそうです。

写真や映像はまた後日にはなりますが、プログラムの言葉を転載します。


 写真:田中良子


ごあいさつ
わたしたちは踊りたいから踊り、奏でたいから奏でる。音楽もダンスも美術も。今、ここで作り出されるその瞬間を楽しむために、プロもアマチュアも垣根を越えて、ただ遊ぶところから、全ては生まれるのだと思います。

見に来てくださった皆様へ
 3回目の鳥取夏至祭は。学生も参加し始め、少しずつ広がりを見せています。「何もないから何でもできる」と何も知らないまま勢いだけで始めてしまったこのお祭り、昨年より学生さんが手伝い始め、参加する鳥取の人も増え始めています。そして夏至祭以外の時期に再び鳥取を訪れるアーティストも出てきました。
なぜアーティストたちが度々鳥取を訪れるのか、それはこの土地がまだゆったりとしたおおらかさを有しているからではないかと私は思います。空きスペースや公園、河川など使用するために説明に伺うと、面白そうだねえとおっしゃり、物を置いたり通行を塞いだりしなければ大丈夫と認めてくださいます。(首都圏などではまずあり得ません。なのでパレードのようになったり、警備員を配置したりしなければいけない)そのようにみなさんの善意を縫うようにしてこのお祭りは開催されています。
年々規制や取り締まりは厳しくなりつつあります。全国的にも、全世界的にもわからないものは認めない、排他的な動きが加速しています。実際この3年でも表現や言論の自由が何度も問題になり、3回の夏至祭の間にも許可申請の書類数はどんどん増えているのが現状です。さらにイベントは経済効果や集客数で評価されるようになってきており、多数であることが力を持つようになってきています。鳥取県は人口最小県。そんな中どうやって立ち向かったらいいのかと悪戦苦闘しているのが現状です。移住者増やそう、観光客増やそう。
でも、数が全てではない。便利さが全てではない。鳥取にはゆったりとした時間とおおらかさ、そして様々な表現を認める優しさがあります。障がいを持つ人も含めたインクルーシブなダンス、アート活動も盛んです。あまりにもいろんな物事が進むスピードが速くなりすぎている今、丁寧にくらす鳥取のあり方にひかれて、皆再び、三度と集まってくるのでしょう。
もともと多くの芸能はマイノリティによる言葉になりきらない声でした。経済効果による競争や戦いに進むのではなく、自らの暮らしを豊かにするための表現です。様々な表現を認め合うことで、私たちはきっと納得して生きていくことができるようになります。終わった後少しずつ話してみてください。それもまた一期一会。素敵な出会いがありますように。
 
出演者の皆さん、今回訪れることができなかった昨年の参加者の皆さんへ
 3日間は鳥取を知るには短すぎます。なので、また是非お越しください。鳥取はゆっくりゆっくり、でもその分熟成させてお待ちしています。いつ来ても変わらないものって本当はすごく素敵なことなのではないかと思います。またあそこ行かなきゃ、あの人会いに行かなきゃ、そう思える場所が一つでもあればそれはそれで幸せなことだと最近思います。鳥取がそんな場所になりますように。


追記
鳥取夏至祭2019レポート第1弾あげました。
https://tottori-geshisai.jimdo.com/%E9%B3%A5%E5%8F%96%E5%A4%8F%E8%87%B3%E7%A5%AD2019%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/report2019/