教員免許更新講習「表現につながるからだあそび」無事終了しました。
1年に一度30人の現役の教員のみなさんに講習を行うという会。私はむしろ学びたいくらいな気持ちですが、様々な身体遊びをくりだし、皆で学びあう会にすることにしています。
鳥取だけではなく、岡山、広島などから多くの方がお越し下さりました。
『ダンスハ體育ナリ?』を扱っている身としては非常に難しいのですが、ダンスは音楽でもあり、美術でもあり、身体を使った芸術であるということ、また、特別な人が踊るのではなく、普段の授業で行なっている身ぶりや手ぶりが実は既にダンスであるという事、誰もが踊っているという事をお伝えするべく努力しています。(ちなみに今回は2度目、内容はすこし変わっています)
免許更新講習は10年に一度受講しなければいけなことになっており、いろんな世代の人が話し合ったり、交わったりするよい機会だと思いますが、それぞれの先生方にはかなりの負担。日曜日を削ってきていただいたことに感謝。そして彼らが学校で、たまには遊んでみようかと子供たちと戯れるようになってくれることを祈ります。
アーティスト派遣事業は学校からの希望がなければ出せません。その話しもう少しできればよかったなと。反省しています。
そして今回はあまりにもノリの良い先生方で油断してしまいましたが、本当はそう簡単には入れない子供たちのことも見つめなければいけません。(レジュメでは示唆しています)
そして、もっというと私が今していることは、しようとしている事は、表現の領域ではないと言うことを改めて感じました。私ではない何者かとの対話となった時にそれは表現ではなく表出で出てしまうものなんです。何年も前からそれは指摘していて、でも改めてそれを感じる。
既に美術教育、舞踊教育を否定して、新しい表現(表出)の形を模索している身で、それを説明しても難しいと言う現状で、私はせめて何を伝えたいと思うのかと改めて考え、かなり悩みました。
それぞれの先生が踊るのって楽しいな、いろんな可能性あるな、子供たちと同じ視線で遊んでみようか、受け止めて見ることって大事だなと思うそれがこの1日で伝わればそれで良い。
すべての出会いは一期一会。
子供たちとの出会いも、私との出会いも。情報シャワーのようになってしまったけれど、何かが伝わりその先に伝えていただけたら嬉しく思います。
愛を込めて。
1時間目:ウォームアップと体ほぐし
´ 新学期などまだ打ち解けきれていない時期に行うことも含めての内容
´自己紹介ダンス・それをなぞりながら名前を覚えていく
´ウォーク、アイコンタクト、2人組のパートナリング(押し、ひき、肩入れ、背中合わせ)
´2人組の遊び(輪くぐり)
´真似っこゲーム(鏡、影、2−4−全員)
´さするマッサージと簡単なストレッチ
2時間目:音楽にのって遊ぶ音楽にのる前に身体を揺する、ほぐす
´音楽にのってみる
´ボディパーカッション基礎
´楽器を持ってみよう→楽器の音に反応してみる
´楽器がない時→楽器は作り出すことができる
3時間目:変身の遊び
´仮面を作る
´〇〇星人になってみる(オノマトペと身体、どんな動き方をするだろうか)
´〇〇星人と✖✖星人の出会い 応用編:大切なものを交換する
´新聞紙くん
´新聞紙くんと一緒に動いてみる。
´自分が人形になってしまう。彫刻ワーク
おまけ
空間の変容
´普段の空間を少し変化させる
´照明の力
´光とかげ
´ビニールシート、布
4時間目:わたしのダンス
ものを渡すワーク→コミュニケーションの原型ってどんなだったんだろう?
ものはいかようにも変容できる。
(それぞれの人の想像力の力と受け取る人の受け取ろうと言う気持ちが大切)
音をわたす、声をわたす、大切なものをここにいるみんなへと渡すためのダンス