2024年1月1日月曜日

2023年

 2023


2021年正月に撮影したものですが、鳥取出身の写真家水本俊也さんの写真です。雪の砂丘です。2024年に大きな展示を行うそうなのでそのまま残しておきます。


◎企画

静アメリカ公演

2010年より続いている静御前の舞ですが、なんとアメリカに行きました。

2012年の『しづ』(KAAT神奈川芸術劇場、大スタジオ、20分作品)をみた方がTowson Universityに働きかけてくださり、コロナで3年延期になり、、、というなかなか時間のかかるプロジェクトでした。

初演時より参加してくださっていた八木さんは箏の送料やスケジュールの都合で出演できず、1人作品に作り替えました。(オリジナル音源を録音していただきました)2024年1月鳥取でほぼ同じ舞台しつらえで再現します。


合わせて上演されたnicoleさんのクラスへのワークショップや、現地の小学校での交流イベントなど様々な経験をさせていただきました。

なお、2024年の鳥取公演は6年ぶりの舞台公演です。チラシデザインは元BankARTの北風さん。2014年の静は木野がチラシを作ってましたが依頼できるようになりました。写真は小熊さん。ロングバージョン初演の時の写真です。





鳥取夏至祭2023

今年はコロナからの復活とはいえ、規模を大きく縮小して1日のみの開催にしました。とはいえ、内容は50周年を迎える「鳥取砂丘 こどもの国」を舞台にして充実したものでした。

nashinokiさんレポートは冬至を迎えた今もまとまっておらず、、、遅れてますが、素敵な会になったことはお知らせしておきます。

今回は初回から参加してくれている吉福敦子さんがチラシデザインを行ってくれました。自走することができるように。助成金に頼らないあり方を探っていきたいと思います。

吉福さんとイフクさんそしてnashinokiさんが夏至祭という現象とはなんだったのかを考えてくれています。ドキュメントとしてまとめるべく、年明けから動き始めます。これまでの参加者の皆さんにもアンケートやインタビューなどご協力いただく予定です。どうぞよろしくお願いします。

2023のウェブサイトはこちらhttps://tottori-geshisai.jimdosite.com

フリーのウェブサイトを使っているため、毎年新たに作らねばならず、分かりにくくてすみません。できるだけこのウェブに集めたいと思っています。




おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ

わらべ館で開催しているワークショップシリーズも継続しています。

夏至祭を機会に始まった「おととからだであそぼう!」も2017年からコツコツ続いてきました。

1月、2月には新井英夫さんと学ぶ回を設定しています。

新井さんはALSを発祥され、今回は鳥取にいらっしゃいません。が、コロナのおかげ?オンラインでご参加いただき、色んなコメントをいただけたらと思っています。

ALSは今後も進行していくことでしょう。

しかし、彼から学ぶことは多く、また、きちんと受け取るためにも継続させたいと思っています。




 

◎作品

ハネトハゴロモ

京丹後市のヒカリ美術館の依頼で羽衣伝説をもとに製作しました。ちりめん祭りという70年以上続くお祭りに招かれ、ギターの山﨑昭典さんとコラボレーションを行いました。京丹後は静御前の生まれた土地として知られ(諸説ありますが)、知り合いアーティストもいることから今後も交流が続くだろうと思っています。

出演:木野彩子(ダンス)、山﨑昭典(ギター)

照明:田中哲哉

プロデュース:ヒカリ美術館(池田修造、東村幸子)


レクチャーパフォーマンス『踊ル?宇宙ノ旅 高知特別版』

2021年東京みなと科学館で行ったレクチャーパフォーマンス『ダンスハ體育ナリ?2021年:踊ル?宇宙ノ旅』のうち宇宙の旅の部分を中心に高知みらい科学館バージョンを制作しました。学芸員の前田雄亮さんにご協力いただき、星部分解説は対話をするように構成をしなおすことにしました。高知のコメットハンター関勉さんやオーテピアの図書館での調査をもとにした高知ならでは企画を追加した高知特別版です。

構成・出演:木野彩子

プラネタリウムオペレーション、解説:前田雄亮(高知みらい科学館 学芸員)

音響:国府田典明

 

プラネタリウム映像制作:宮部勝之

チラシデザイン:北風総貴(ヤング荘)

 

主催:高知みらい科学館、キノコノキカク

後援:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター

企画協力:Dance New AirNPO法人ダンスアーカイヴ構想

映像・写真協力:国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)、鳥取大学医学部染色体工学研究センター、鳥取大学電子顕微鏡サークル電子顕微鏡のまち・米子市推進協力会




 

◎パフォーマンス


水月plus 

鳥取夏至祭2018に参加していた水谷さんが友人を連れてきてくださることになり、おうちだにグランドアパートでパフォーマンスを行うことになりました。

              音楽:水月+(水谷浩章(コントラバス),LUNA(歌)、吉田つぶら(タップダンス)

              照明:伊藤礼恩、田中哲哉




 

◎学生事業

影絵音楽劇『あなのあいた ぼうし』

名作絵本『ぼくをさがしに』をもとに音楽劇を作ろうとしたところ、著作権の関係でNGとなり、清友ひかるさん(3年生)がオリジナル作品を制作しました。戯曲の形ではなく絵コンテでしたが、非常によくできており、好評を得ました。今回は影絵音楽劇にしましたが、絵本として出版したいくらい、素敵な作品でした。鳥取大学地域学部国際地域文化コースの地域連携授業(「国際地域文化調査実習(創造性)」)なのですが、今年度は学生がおらず、「おととからだであそぼう」ワークショップはできたのですが、残念に思っています。

 

◎その他

仁風閣レクチャー

体操王国鳥取と呼ばれた時代と鳥取ならではの美学ーしゃんしゃん傘踊りをもとに』

2023年12月末より5年間にわたる閉館にあたる仁風閣にて講座を開くことになりました。卒論学生が明治期からの弦楽の醸成について調べているのですが、鳥取の体操と重なる部分も多く、学びも大きかったです。主に八頭高校(元の鳥取女子師範学校)、智頭農林高校、鳥取西高校を調べ、わかとり国体のころの体育・体操強化政策を知りました。なお、10年後に国体誘致が予定され、すでに今年準備委員会が設立されていて、その異様さに驚きました。




親友を2人失くすちょっと寂しい年の瀬になりました。Passed awayという英語の表記は悲しいのですが、なんとなくこの世もまた束の間のものに過ぎなくて、ちょっと通り過ぎた感に思われます。いつかまた会えるその時を楽しみに。今できることをできる限り行っていくべきなのでしょう。