2022年
鳥取出身の写真家水本俊也さんの写真です。(水本さんの展覧会に出展されていたようなのですが私が受け取ったのは今年の12月なので1年以上遅れての報告になってしまいました)雪の砂丘です。
◎企画
鳥取夏至祭2022
コロナから3年目。オフラインでの開催に踏み切り、3年ぶりに県外からの皆さんを招いての開催としました。離れていてもあまり変わらないのがいいところ。念願の夜わらべ館ツアーを開催できました。昨年、一昨年とレポートを書いてくれていたnashinokiさんが今年は参加者として(!)参加。動揺具合も含め、鳥取のアート情報ウェブサイトtottoにレポートをまとめてくれています。https://totto-ri.net/report_tottorigeshisai2022_1/ (3回に分けての連載になりそうとのこと)
おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ
夏至祭を機会に始まった「おととからだであそぼう!」も2017年からコツコツ続いています。冬休みの間はお休みなのですが、2月に野口体操を新井英夫さん(体奏家)と学ぶ講座を開催予定です。
◎作品
レクチャーパフォーマンス『踊ル?宇宙ノ旅』
2021年東京みなと科学館で行ったレクチャーパフォーマンス『ダンスハ體育ナリ?2021年:踊ル?宇宙ノ旅』のうち宇宙の旅の部分を中心に米子児童文化センター向けに「星のまち鳥取米子特別版」を制作しました。
スーパープラネタリウム解説員森山さんにご協力いただき、星部分解説は対話をするように構成をしなおすことにしました。
米子の街から飛び立って宇宙の旅に出るのですが、なんとブラックホールに入ったらキノの身体の中??実際に米子児童文化センターの電子顕微鏡でとった髪の毛の画像(協力:鳥取大医学部)やキノのM R I画像(協力:日本赤十字鳥取病院)も織り込まれ、文字通りマクロコスモスからミクロコスモスまでめぐる旅となりました。
通常のプラネタリウム上演時間内(40分)でできるようにしたので、改訂再演に協力いただけるプラネタリウムさんを探しています。
構成・出演:木野彩子
鳥取版プラネタリウムオペレーション、星の解説:森山慶一(米子市児童文化センター)
プラネタリウム映像制作・コーディネート:宮部勝之
音響:国府田典明
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター木野研究室・キノコノキカク
共催:米子市児童文化センター
企画協力:一般社団法人ダンス・ニッポン・アソシエイツ、NPO法人ダンスアーカイヴ構想
協力:鳥取大学医学部染色体工学研究センター、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)
助成:令和4年度鳥取大学地域連携エクステンション活動
◎パフォーマンス
Dance and Music with水谷浩章
鳥取夏至祭2018に参加していた水谷さんが山陰ツアーのついでに鳥取に立ち寄ってくださることになり、急遽ことめやさんをお借りしてパフォーマンスを開催しました。遊廓跡のことめやさんは雰囲気があり、これまでアーティストレジデンスやトークイベント等でお借りしていたのですが、パフォーマンスを行うのは初めて。コロナで宿泊者はがいないことを良いことに贅沢に全館使ってのリハーサル・パフォーマンスになりました。
音楽:水谷浩章(コントラバス)
照明:田中哲哉
◎学生事業
創作音楽劇『おだんごぱん』
ロシア民話をもとに音楽劇を制作、わらべ館で公演予定でしたが、コロナウィルス感染拡大を受けて急遽配信事業としました。今年度は1月29日に影絵音楽劇「あなのあいた ぼうし」を上演予定です。いずれも鳥取大学地域学部国際地域文化コースの地域連携授業(「国際地域文化調査実習(創造性)」)の1つで、ワークショップや鳥取夏至祭、ストーリーテリングの実演などを通じて創造性について学び考える授業として行われています。
◎その他
Epad(緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化 支援事業)に「静(黒バージョン)」、「IchI」が加わることになりました。(早稲田大学演劇博物館にて見ることができます。なお、「Edge」と「箱女」はC N D(フランス国立振付センター)にも収蔵されています。)
これで、「Edge」「箱女」「静」「IchI」「ダンスハ體育ナリ?其ノ一、二」主要作品が入ることになりました。
コロナにおけるアーティスト支援事業の一環なのですが、これだけ多くの作品を入れてもらっているのは珍しいと思われます。横浜、青山、ダンスアーカイブ構想、多くの皆さんの協力と支援によるもので、ありがたく思っています。
なお、「静」はアメリカ、メリーランドで2023年3月再演予定です。長い時を経て(コロナでの延期も含め)という感じですが、静かに、継続していくことが大事なのではないかと改めて感じます。