2017年8月2日水曜日

今後の予定(2017.8.2)

○木野踊ります。

いろいろあり、久しぶりに声をかけてもらったこともあり、踊ります。現在のところは以下の予定。呼ばれればどこへでも。おどりこさいこ


8月5日鳥取Jazzの皆さんに誘われておそとで踊るらしい@パレット鳥取

8月11日鳥取大学ダンス部初の自主公演@鳥取市民会館 「からたち」
 何か小さい作品をということで、急遽からたち1曲のみのバージョンで作っています。この前神戸でリクエストがあったのでそれを受けて。ちなみに私、舞台監督です。

10月7、8日弥生祭@妻木晩田遺跡(鳥取)
 夏至祭を見に来た大山チームより是非にとのお誘いが。先日アイヌ刺繍で盛り上がったついでにアイヌ踊りを調べてみようなどの話が出ています。

10月21日@米子市公会堂(鳥取)高木東六の音楽レクチャーとともに。「鶴」
 島根大学藤井先生(高木東六研究者)のお誘いで鳥取出身の作曲家の作品をもとに鶴を踊るらしい。恩返しの方ではありません。ダンス研究的には石井漠が振り付けたらしいのですが、資料は出てきていないので、ちょっと難関です。

11月4日高知美術館中庭(高知)「みみをすます」
 6月のイマイチパフォーマンスで取り上げた谷川俊太郎の詩でリベンジ。今回はMiyaさん(フルート、東京)、カタタチサトさん(ダンス、高松・高知)、浜田あゆみさん(朗読、高知)にご協力いただき、開館記念のお祭りの中、静かな時間を演出します。水辺に降り立つ鳥でしょうか。鶴?!

11月24、25日女子体育連盟全国大会(米子)
 なぜか鳥取で開催される全国大会。前任の佐分利先生が頑張っているので、お手伝いしています。踊りませんが、もう大変です。

12月3日ミニワークショップと小さなコンサート@ちいさなおうち(米子鳥取)
 tottoでもお世話になっている水田さんがやっているアートスペースの企画。米子出張が続きます。

今年の大きな勝負は高知美術館中庭の水でしょうか。


○ダンスハ體育ナリ続編について
現在、来年2月に発表できるように頑張ろう計画が進んでいますが、昨年に引き続き鳥取大学地域学部の教養科目として「グローバル時代の社会と国家」で1時間担当し、お話させていただきました。今でも毎月のようにダン体ゼミ(プロデューサーとの対話)が進行していて、もはやダンスではないけれど、これはこれでまとめなければいけないなあと思っています。ちなみに前回の話題は盆踊りとパラパラの類似性について池袋ニュー盆踊りを参考に。まだまだ続いています。

昨年は明治期の運動会、体操の変遷をたどりながら、オリンピックまで話を膨らませて「体育」がスポーツへと変わりつつある流れを学びました。
今年は1940年になくなってしまった幻の東京オリンピック・万博・札幌オリンピック(すごいな、全部やろうとしていたんだ)にフォーカスを当てています。
というのも、ダンスハ體育ナリで出てきた謎の体操写真、ほとんどが1938年。オリンピックがなくなった年です。しかしその後、オリンピックは中止になっても競技場の造成は続き、体操の流行へと走ります。軍国主義とこの体操の乱立は実はつながっていて、集団で揃って行う体操こそが訓練でありました。
何万人もの人が一箇所に集い同じ体操を一糸乱れずに行う写真が大量に出てきます。また、皇国2600年奉祝祭の関連イベントとして数多くの競技会が開催されました。

昨年のプログラムノーツの言葉です。
ダンスもスポーツも社会に利用されつつ発展してきた。知らず知らずに影響を受けてしまうものだからこそ、知る必要がある。踊る上で大切なことは当事者として感じ、考えること。現代はそんなにファンタジーじゃないし、カッコつけてる場合じゃない。今、必要なことを考えるためのダンス。それを私は作りたいと思う。


今回はダンス関係者ではないため、大野さんのお話はありませんが、西洋的近代的身体を作り上げるために生まれた体操にフォーカスを当て、日本人の「揃った動き好き」について考える内容を目指します。
 そのうちまとめて第2弾、いきます。
鳥取在住者で興味のある方は木野までおしらせください。



グッケンハイムと鳥取デビュー

7月3日旧グッケンハイム邸(神戸)池田千夏トリオ
7月7日鳥取大学アートプラザ 池田千夏デュオ

東京時代に行っていたsound and herbの池田さんが関西に来るというので、グッケンハイムと鳥取で踊ることにしました。ちなみに衣装の金子さんも神戸にはいらっしゃるとのことで白い妖精さんモード(滅多に着ることはないタイプ)の木野お披露目です。

グッケンハイムの時にはトリオだったこともあり、日本の唱歌シリーズとかが入っていて、夏だけれどペチカとか。からたちも。趣のある洋館はそのままでも絵になるので、とても素敵です。実は庭が結構広くて、狙っていたのですが、残念ながら夜は暗くていまひとつ。次に来る時はマチネ設定して外でも踊りたいものです。
最近は鳥取に来たせいもありますが、おそとダンスが増えています。サイトスペシフィックというべきでしょうか。その場所を利用して踊る。
本当はからたちからの時のようにちゃんとリサーチして場所もしっかり使い込んで踊りたいものです。
塩屋いいところでした。神戸とは思われないのんびりした感じで。

鳥取ではうちの学生さんたちがわらわら来る中、水谷さん曲を中心に構成が変わり、ぐっとインプロ色が強くなりました。(曲なのだけれど、自由度が高い)当日リハでああでもないこうでもないと模索してましたが、音もダンスも同列なんですほんとはと言う感じが伝わったらいいなあと。
見に来てくれたうちの先生が「次から次へと世界が生まれてくる玉手箱のようだった」というちょっと夢のような言葉をくれました。もう一つキーワードは「そこ(メール本文を読まないと話からなくてごめんなさい)に世界がひらかれている確かさ」。すごいなあ、見えちゃってるんだなあと。これはかなり励まされます。
遠くへ。エネルギーをおくってみました。

みみをすます@スタジオイマイチ(山口)

6月17,18日スタジオイマイチ(山口)
谷川俊太郎「みみをすます」をもとに。
今回夏至祭の直前のかなり忙しい時期ではありましたが、一つ作品を作りました。
谷川さんの詩をもとに朗読を録音し、加工し、それとともに踊るものです。
ここしばらく振り付け的にかっちり作ることができなくなってきていて、(音も生のものが多い)録音した音で踊るということは必然的に固定せざるをえなくなるわけで、なかなか大変です。
音自体も録音に録音を重ね(文字通りの意味で)ある意味、2重3重にいろんな音が聞こえるようにし、Mobiusの時のチラシの音版みたいな感じになりました。
でも動きと音を固定したことで本当に「みみをすます」ことではなくなってしまう。
つまり、この作品のプロセスにおいて、リアルに「みみをすまし」ていたわけで、それを出し切れなくなってしまったという点では未完成なのです。

私がなにものかに動かされている感覚を音上で表すとこんな感じとか、ビジュアルイメージで表すとこんな感じ(Mobiusチラシ)というのはIchIの頃から確実にあって、わかりやすくはできるのだけれど、でもそういうことではなかったはずで。
そういうわけで高知で再挑戦を図ります。

たまたまなのですが同い年が揃って、そういう意味でも面白い回でした。田村さん作品はかっちり作りこみ系だし(超ウェルメイド、名作です)、笹本さんキャラ面白すぎだし、大脇さん専門生かしまくり(テクノロジー系)。地方で活躍している面白い人たくさんいるんです。
そういうわけで日本海側ネットワーク、できるといいな(山口は瀬戸内海にもつながっているけれど)です。


驚くべきは鳥取から山口へは岡山へ出て回った方が早いという事実。片道5時間コース。
でもまた行きます!!