2014年12月24日水曜日

スタジオマキノ発表会

スタジオマキノ発表会
時間等全く決まっておりませんが、牧野京子作品過去作品を上演します。
牧野京子舞踊研究所(という名前だったようです)最後の発表会となります。
http://www16.ocn.ne.jp/~k.makino/index.html


第33回スタジオマキノ発表会
2014年12月13日(土)開場15:50 開演16:30
川崎市市民プラザふるさと劇場
http://www.kawasaki-shiminplaza.jp


私には数多くの先生がおり、札幌時代の先生から大学時代の先生、フランスの先生、演劇、狂言、整体さまざまなジャンルにわたっているが、おそらく師匠というとしたらこの人のことをあげねばならない。

とても美しいダンサーであったし、優れた振付家であったと思う。
私がかかわったのは大学に入ってからのころで、リサイタルなどをとっくに開かなくなっており、2年に1度くらい現代舞踊展に10分くらいの作品をだすだけになっていたが、それでもほかの作品と全く異なる独自の視点をもっていたし、私はそこから多くのことを学んだと思う。
今回彼女の過去作品を踊ることになり(ただし私が踊ったのは「危険な岸辺」「その日を摘め」の2作品)、あらためて見返してみて彼女の作品の面白さを思う。ダンサーの力量が足らず申し訳ないと心から思う。

ながらく踊り続けているが、私はほめられたことがない。
最後にお会いした日もおこられたくらいだ。
ずっと禅問答のような問いかけが続いている。
そして多分これからもつづく。

私の踊りは青い空になるのだろうか。
つきぬけるような青い空。



ちょうど昨日「からたちから」でお世話になったコールシャンティさんの合唱をきく。先生になかなかほめられなくて(ただしたまに褒められるとみんな動揺しちゃう、、、)という団員さんの声に、野本さん(指揮者)は、「合唱は哲学なんだよ、プレジャーじゃないんだ、カルチャーだから。ほめたらそこで終わってしまう。その先を常にめざさないといけないんだ」とはなす。長い年月をかけて育ててきた団員たち。だから言える。
でも一方でそれがわかる人ばかりではないしわからない人のほうがはるかに多い。
昔ながらの徒弟制度のような考え方は減りつつあるけれど、本当は言葉をこえて伝わっていくものがたくさんあり、それは短期的なワークショップなどでは決してえることが出来ない。
私にとって何のために踊るのかは大きな宿題である。


スタジオマキノは2014年12月末からキッズガーデンに移行し、なくなります。
そんなこともすべて決めて、この時期をえらんで逝った彼女らしい最期でした。