コントーションを学んでいる皆さんにダンス基礎編ワークショップを行いました。
2014.11.16/30
コントーション(サーカスの軟体系曲芸)を学んでいる方々にむけてのワークショップ
18:00-20:00。新宿THスタジオ。
そもそもコントーションとはサーカスなどで目にする軟体芸で、おなかつけて寝ているところからぐぐっと足を持ち上げ、顔の前に足がくるみたいな技で、なぜかモンゴルではとても盛んだそうです。ここで普段教えている長屋さんはモンゴルでコントーションに出会い「なんだこれは!!」と学んできたそう。
詳しくは
https://www.facebook.com/contortionjapanをみましょう。
特訓の成果がみることができます。
この練習も少し見学させていただきましたがかなりきついです。ちなみに本場はもっとハードだそう。。。
軟体芸ということからぐにゃぐにゃな身体をイメージすると思うのですが、実はかなり筋トレ要素が高く、全身筋肉痛になるそう。おそらく本来あるべきではないところにある身体を筋肉で支えなければならなくなるから。
なのでコントーションを終った後なのに、身体をほぐすマッサージからスタートです。
コンテンポラリーの基本であるまっすぐ、
バレエの基本であるまっすぐ、
それぞれにあわせての横や後ろの感覚などを説明しつつ、やってみつつ、みせつつ進みます。
が、なにぶんコントーションのことはわからないので、このラインに足をのせてコントーションをすると危険とかがあるのではないかとハラハラドキドキしながらいろいろ質問しながらお話しました。
クラシックバレエの昔の写真などをみれば分かるのですが(これはフィギュアや新体操にもいえます)体型が明らかにある時期からかわっていて、それまでのぽっちゃりあるいはムキっとしたかんじがなくなり、すらりと細い人がでてきます。これは確実に脚のあげ方がかわったからで、筋肉を使わないであげることができるようになったから。細く真ん中に集めてしまうことで無駄のない動きをめざす、その結果技術レベルも飛躍的に向上しています。
細ければよいということではなく、筋肉を痛めつけずにできるところがあるということで、これを参考にするのはとても重要なポイントではないかと思われました。
コンテンポラリーの場合はその人の個性が見えることの方が大事なので、体型を「理想」に近づけていく行為自体意味がない(好きな振付家の好みに合わせたいみたいなのがあるにしても)なのですが、クラシックバレエベースの演目は動きの特性上細く、長く、より大きくとなるのですね。(リフトとかもありますしね)
コントーションの場合も物、人の上にのるなどの将来性を考えるとある程度細身の方がよいだろうと予想されます。
またコントーションは特殊に背中をカーブさせているため前屈はどうなのかという問題がでていました。(これはタカセのこどもからの疑問)急激におったところから戻すなどのことをしなければまず問題はなさそうです。が、一回おってしまうと腰を戻すことが必要となるため、コントーション型ではないそり方もマスターした方がダンスとしては踊りやすいだろうと予想されました。
そるという動きは大きな空をイメージさせるとても美しい動きです。足からいかにつなぐかが見えていればそる大きさは実はあまり関係なかったりします。そのかんじ。
今回は動きを冷静に分析しながら、進めていきましたが、ダンスを専門とする身として教えるとして最も大切なことはイメージをいかに動きとつなぐかではないかと思います。おそらく技術的なことであればこのような短期のワークショップで数回行った後、できればクラシックバレエそのもののクラスをうけてもらうのがよいのではないか(俗にいう身体トレーニングとしてもバーレッスンは結構便利です)と思うのですが。
未知なる身体の可能性をかいまみました。
また近々行うみたいです。ご興味のある方はぜひ。