タカセの夢2014夏
2014年8月7日から15日カメルーン公演
その後20日21日に静岡での凱旋公演を行いました。
http://www.spac.or.jp/takase14_summer.html
カメルーンはやはり遠く飛行機移動だけで片道1日以上。過酷ではありましたが、子どもたちは(大人スタッフも)もちまえの明るさで無事乗り切り、また一つ大きくなって帰ってきました。
SPACenfantという企画が人材育成事業の一環であり、5年間続いてきましたが、今年でこの作品は一区切り。5年(あるいは3年)続いてきた彼らもこの作品から卒業です。
この旅の顛末についてはブログにのせていきますが、パソコンを壊した今ではいつになることか。すこしずつあげていきたいと思います。
カメルーンの新聞に記事が載りました。
以下が訳になります。(大使館の方が訳してくださったそうです)
静岡舞台芸術センター(SPAC)によるヤウンデ公演
セザリア・エヴォラの曲の始まりと共に我々は夢の世界へと導かれた。『タカセの夢』の世界を表現するにあたり、この音楽を選んだのは効果的であった。本作品の演出家であるカメルーン人のメルラン・ニヤカム氏は、カメルーンの舞台芸術と日本の繊細さを取り入れている。
『タカセの夢』は人間と自然環境の調和に焦点を当てた舞台である。若い日本人の役者が演じたタカセという人物は、大きなスーツケースを持ち、「これは私の人生のすべてだ」と言い、森を表現した舞台を縦横無尽に駆け回った。
主役がコオロギの鳴き声で眠りにつき、騒々しいロックの音で目覚めると、会場は暗くなった。舞台上のスクリーンには白黒の画像が流れ、煙を出している工場や高層ビル群等の公害を映し出していた。その後、顔にマスクをし、黒い服を身に着けた役者達が現れると、クラシック音楽に合わせて、息の合ったダンスをした。彼らの服装は、滅びの神の使いを見事に連想させるものであった。
暗闇の後は、エデンの園のような、人間が動物たちと問題なく世界を共有している平和な場面が現れた。ようやくタカセのスーツケースが開けられると、そこからは、自然の恵みである木の棒が出てきた。
SPAC制作の本作品は、よりよい生き方への願いが込められている。
宮城聰が率いる本団体のカメルーン公演は、カメルーン文化大臣の招待により実現した。日本国大使は、両国における今回の文化協力を歓迎した。
追記:静岡凱旋公演が静岡新聞で扱われたとのことです。
最近静岡新聞や静岡テレビ番組による報道が増えてきているような気がします。SPAC制作部の努力の成果です。
でもほんとは4年間ではなく5年間なのですけれどね。。。。
大事なことは海外に行ったということではなく、子どもたちの中に何が残ったかということだと私は思っています。海外公演は確かにすばらしい結果なのですが(実際面白すぎる体験もできたのですが、複雑な心境)。
また、ウェブにものせていただきました。
ニヤカムさんのJapan times 記事はこちら。